
チケット詐欺に注意!近年急増中|特にSNSで購入は危険かも
埼玉県警察によると、チケット詐欺の被害額は、埼玉県だけでも、3倍以上に増えています。
※2017年90万円 → 2018年約300万円
基本的に、SNSでのチケット購入は危険であると言えるので注意しましょう。
SNSでチケットを購入する際に注意すべきなのは3点で、
- 料金を先払いしたが、チケットが送られてこない
- 偽造チケットを売られた
- チケット不正転売禁止法に違反している
であると言えます。
1. 料金を先払いしたが、チケットが送られてこない
これは、ある意味、インターネット上の売買において防ぐ事が極めて難しいケースで、殆どのECサイトがエスクロー決済を採用していることからも、現時点では防ぐのが難しい話であると言えます。
2. 偽造チケットを売られた
これは、会場まで行かないことには発覚しない事もあります。現物の紙チケットで防ぐことが極めて難しいので、“予防策”が取られている手段を選ぶしかありません。
3. チケット不正転売禁止法に違反している
詳細はこちらにも書いてありますが、「特定チケット」は転売禁止になっている為、公式リセール以外で入手しないように気をつけましょう。
SNSでチケットを購入する場合の注意点
埼玉県警察のサイトでチケット詐欺の特徴として下記のような特徴が挙げられています。
- 支払いを急かす 「支払いの早い人を優先します」「詐欺に遭いたくないので先払いをお願いします」等、支払いを先にさせようとします。
- 身分証明書の提示をする 他人名義や偽造された身分証明書の画像を送り、相手を安心させようとします。
- 口座振込で支払いを求める 振込先名義を家族や友人のものであると偽り、口座振込を要求してきます。
- お金を支払ったとたん連絡が取れなくなる 「仕事が忙しい」「病気になった」等の理由で発券や返金を先延ばしにして、最終的にはアカウントを消して連絡が取れなくなります。
転売サイトの利用
詐欺被害について調べていると、弁護士ドットコムでの相談件数やTwitterでの詐欺被害報告の件数を調査すると、
SNSでの詐欺被害の割合が圧倒的に多いことが分かります。
理由を考えると、
- 決済がエスクロー決済になっており、チケットが購入者の手元に届くまで、運営が代金を預かっている
- 運営から販売者に売上を振り込む際に、銀行口座の登録が必要である
- 本人確認書類の登録が必要
といったことが挙げられます。
銀行口座情報が抑えられているのは、かなり実効性がある対策で、実際にチケット詐欺を行った銀行口座が凍結されている事例もあります。
その後、警察に通報された際のリスクを考えると抑止力になっていると言えるでしょう。
逆に言えば、SNSでの購入で差し押さえが難しい支払い手段で支払いを求めてくる場合には危険性が高いとも言えます。
- iTunesカード
- Amazonギフトカード
- 現金書留、手渡し
- コンビニ支払(バンドルカード)
- ラクマで先に受取評価を求めらる
などの支払い手段には注意が必要です。
手数料は掛かりますが、転売サイトの利用が無難であると言えるでしょう。
チケット転売サイトでの本人確認の状況
通常、金融機関等での口座開設の際に行われる本人確認ほど厳密には実施されていません。
企業体として考えた時、この部分のコストをどれだけ掛けられるのか、という問題になるかと思います。
最もコストが掛かっているのがチケ流、実効性が高そうな施策になっているのがチケストです。
住所や銀行口座情報が分かっていると、詐欺が発生した時に、警察に訴えるのがスムーズになる為このような予防処置を取っていると推察されます。
チケットストリート (チケスト)
本人確認書類のアップロードと電話番号によるSMS認証が必要になります。本人確認書類は、
- 運転免許証
- パスポート
- 個人番号カード(マイナンバーカード)
- 各種健康保険証+補助書類(対応するのは下記)
- 公共料金領収書(電気、ガス、水道、電話[NTT]など)
- 住民票(個人番号(マイナンバー)、本籍や続柄の記載は不要です)
- 住民基本台帳カード(写真付き)
- 在留カード+補助書類(対応するのは下記)
- 住民票(個人番号(マイナンバー)、本籍や続柄の記載は不要です)
- 運転経歴証明書
- 特別永住者証明書
に対応しています。
売上の振込の際には、銀行口座の名義とこの書類の氏名の一致を確認するものだと推測されます。
チケット流通センター (チケ流)
eKYCによる本人確認を導入しています。
チケットジャム (チケジャム)
氏名・性別・生年月日の入力と本人確認書類の画像の提出が求められます。本人確認書類は、
- 運転免許証
- 保険証
- パスポート
- 住基カード
- マイナンバー
- 在留カード
- 障害者手帳
に対応しています。
売上の振込の際には、銀行口座の名義とこの書類の氏名の一致を確認するものだと推測されます。
参考:ブラックリスト
ヤフオク
ヤフオクではブラックリストが公開されています。
Twitter / Instagram
「チケット詐欺」等で検索すると危険なアカウントが見つかります。