チケットを譲渡したいとき:販売手数料の比較と注意点

チケットを譲渡したいとき:販売手数料の比較と注意点

最終更新

「急に、予定が入ってライブに行けなくなった」という事は割とありますよね。

  • 行けなくなったから、友達にチケットをあげる
  • ネットで買ってくれる人を探す
  • 諦める

なんて選択肢があると思いますが、今回はネットで買ってくれる人を探す場合についてです。

転売・公式リセールを使う場合の手数料や注意点についてまとめていきます。

チケット販売サイトの公式リセール:

e+(イープラス)ローソンチケット(ローチケ)チケットぴあ(ぴあ)

チケット転売サイト:

チケスト(チケットストリート)チケ流(チケット流通センター)チケジャム

などが選択肢に入ってきます。

目次

転売=違法ではない

チケットの転売が、全て違法なのかというと、そうではありません。

法律についてはこちらに詳しく書いてありますが、いくつかの留意点を守れば、問題はありません。

「特定チケット」に分類されるものは、転売不可なので注意が必要です。

手数料の構成

転売する際に考慮が必要になるのは、

  1. 売上振込手数料
  2. 仲介手数料
  3. キャンセル料金

の3点になります。

キャンセル料金は10-20%となっている為、複数サイトに出品する、出品をキャンセルするのは基本的にナシだと思っておきましょう。

また、仲介手数料以外にも売上を受け取る際の振込手数料も各社違うので、それを考慮した上で以下にシュミレーションをしていきます。

販売手数料のシュミレーション

  チケスト チケ流 チケジャム ぴあ イープラス ローチケ
¥5,001の場合 ¥500 ¥836 ¥630 ¥770 ¥1,088 ¥600
¥10,001の場合 ¥500 ¥1,045 ¥880 ¥1,270 ¥1,088 ¥600
¥30,001の場合 ¥500 ¥3,135 ¥1,880 ¥3,270 ¥1,088 ¥600

購入者側の手数料シュミレーション

※こちらは、購入者が負担する手数料で、販売者が負担するものではありません。

※ぴあ、イープラス、ローチケは購入者の負担はありません。

  チケスト チケ流 チケジャム
5,001円の場合 550円 440円 430円
10,001円の場合 800円 770円 860円
30,001円の場合 1,800円 990円 2,580円

チケット転売サイト/公式リセール

安心感があるのは、公式リセールを使う事なのですが、公式リセールは、

「定価でしか販売出来ない上に、手数料は取られる」というモデルです。

なので、簡単に言えば、

「買い手が見つかれば、キャンセル手数料だけで。見つからなければ全額負担でよろしく!」

という仕組みですね。

一方で、購入者からしてみると、正規販売と手数料が変わらないので、非常にいい仕組みです。

手数料を含めて、プラスマイナスゼロにするには

チケット代金+プレイガイドへの手数料+(配送料)+転売サイトへの手数料

を価格に含めて、転売サイトへ出品するのが正解です。

プレイガイドのリセールや公式リセールでは、実質キャンセル料程度の金銭負担が発生することに注意して下さい。

例えば、3,500円のチケットを負担ゼロで誰かに譲ろうと思ったら、

  1. 友達に、4,018円で譲渡する

3,500円(チケット料金)+302円(サービス料)+216円(システム利用料)=4,018円

※電子チケットなので、発券手数料が無い想定です。

  1. 転売サイトで、4,398円で販売する

4,018円(上記)+380円(転売サイトへの手数料)=4,398円

※電子チケットを分配する場合を想定しています。

この場合、購入者への転売サイトの手数料も加算される為、購入者側の負担は、+430円で、

4,828円になります。

転売サイトを使うメリットとは

  • 友達へ譲る場合 : 4,018円
  • 転売サイトを使う場合 : 4,828円

が購入者側の負担金額なので、転売サイトを使うには800円(紙チケットで郵送が必要だと更に発券手数料と郵送料で720円程度)が必要ということになります。

「Twitterとかで探せば、この手数料いらないのでは???」

と思う方がいるかもしれませんが、実はTwitterでは詐欺トラブルが絶えないという実情もあります。

なので、ユーザーから見ると、転売サイトを使うことは、詐欺トラブルのリスク回避手数料を払っているのと同じだと言えるでしょう。

本当に詐欺トラブルが転売サイトで減るのか、という問題に関しては、更に購入者側が安心保障料を支払えば、実質ゼロになりますが、これには更に1,080円掛かります。

さすがにここまで行くと、合計5,908円、元の値段から1.5倍近くになっているので、3回に1回以上の確率で詐欺に合うのであれば、転売サイトを使った方が良い計算になります。

ちなみに、通常であれば1.2倍なので、5回に1回以上の確率で詐欺に合う場合には転売サイトを使った方がいいという計算になります。

これに加えて、

  • 人を探す手間
  • 支払いや郵送確認の手間

なんかを加味すると、まぁ仕方ないかなと思うのが転売サイトの機能ですね。

結論

つまり不要なチケットが発生した場合には、

  1. 職場や学校の友人など、よく顔を合わせる人に譲る
  2. Twitterなどで、「顔見知りの人」に譲る
  3. 転売サイトに出品する

という順番で処分を決めるのが現実的ですね。

チケットのやり取りをする場合は"時間"に注意

ケース別で、チケットの受け渡しの注意点を書いていきます。

仮に転売サイトで販売が決まっても、相手が受け取れない場合は悲劇ですよね。

これは

1. 紙チケットの場合

紙チケットの場合は、ケースによって何日前まで販売が可能か変わってくるので注意が必要です。

1-1. 発券済み:紙チケットの場合

自分がイベントに参加する場合には、当日の手渡しという選択肢もあります。コストゼロなのと、例え前日に譲渡が決まっても対応出来るのがいい所ですね。

郵送は、実際に受け渡しの手間が無いのはいいのですが、送料がかかってくるのと、開催日まで数日は余裕を見る必要があります。

1-1-1. 当日手渡し:発券済み:紙チケットの場合

自分のチケットとは別にチケットが余っている場合、当日に手渡しをする事も出来ます。

この場合には、待ち合わせ場所時間に注意が必要です。

待ち合わせ場所

会場のキャパが大きい場合、どこで待ち合わせていいか分かりにくくなる場合があります。

着いたばかりだと、会場の地図も頭に入っていない為、迷ってしまうことも。

加えて、入場口等は人がたくさん並んでしまっていて、顔が分からない相手との待ち合わせは中々難しいことも。

駅での待ち合わせもかなり混み合ってしまっている場合があるので、駅から会場に行く間にあるコンビニや飲食店の前など分かりやすい場所を事前に調べておくといいでしょう。

時間

相手によっては、事前に物販に並びたい、というニーズがあったり、逆にフェスだとオープニングアクトは見なくてもいいかな、というケースもあります。

入り時間は人によってマチマチですし、再入場不可の会場の場合には、一緒に入らないといけないのでやや面倒です。

再入場の可否は公式サイトに書いてあることも、書いていないこともありますので、当日行ってみないと分からない想定をしておきましょう。

譲渡が決まってから時間を調整するのは面倒なこともあるので、販売段階で、受け渡しの時間も記載しておくとスムーズです。

個人情報

お互いに電話番号の交換が必要になります。LINE等でも可ですが。

1-1-1. 事前郵送:発券済み:紙チケットの場合

当日まで日数がある場合には、郵送するという選択肢もあります。

郵送の場合に気をつけるべきポイントは、郵送時間受取時間です。

郵送時間

お互いの住所に依存します。同じ都道府県内であれば、最速翌日に到着することもありますし、場合によっては数日掛かることもありますね。

受取時間

郵送する際に、レターパックプラスで送る場合には、宅急便と同じように自宅にいる際に受取が必要です。

不在中に届いてしまった場合、再配達依頼をしなくてはいけないということです。

悲惨なケースは、前日に到着したものの、時間が合わなくて受け取れないというケースです。

郵送時間と合わせて受取に掛かる時間も考慮して、余裕を持って発送出来るといいですね。

尚、レターパックライトの場合はポスト投函なので、開催まで時間が短く、お互いに合意出来る場合にはこちらで送った方が受取は簡単です。

個人情報

別途料金を払って、転売サイトに発送依頼(チケット流通センターのみ対応)をしない場合には、お互いの名前・住所・電話番号が伝わることになります。

1-2. 未発券:紙チケットの場合

発券番号だけ伝えて、購入者の方に発券してもらうパターンです。やり取りとしてはとても簡単です。

ただし、発券しないと席番が分からないので、販売する際にやや販売しにくくなるという問題もあります。

個人情報

販売者側の氏名が券面に記載されているケース、発券の際に販売者側の電話番号が必要になるケースがあります。

2. 電子チケットの場合

オンラインで完結しますし、とてもスムーズな方法です。

ただし、

  • e+(イープラス)の分配不可スマチケ
  • ローソンチケットのローソン電子チケット
  • チケットぴあのtixeebox

など多くの電子チケットが譲渡不可なので、事前に譲渡可能かの確認が必要なので要注意です。

まとめ

以上、行けなくなったチケットを譲渡する場合についてでした。

意外と細かい注意点があるので、注意してトラブルが無いようにしましょうね。

シェア
  1. トップ
  2. チケットを譲渡したいとき:販売手数料の比較と注意点