
チケットストリート(チケスト)とは|安心プラスで入場拒否対策
チケットストリート(チケスト)とは
通称、チケスト。2011年にサービスをスタートした、チケット二次流通サービス・リセールサービス。Webの「チケットストリート」 のみで、アプリは無い。いわゆる、チケット売買サイト、チケット転売サイト、チケットマーケットプレイスとも呼ばれるWebサービス。チケット流通センター(チケ流)、チケジャムが競合に当たる。運営会社はチケットストリート株式会社。3社の中では最も利用者数が多い。また、会場情報が最も充実しており、イベント会場の情報量に関しては日本でも有数のサイトになっているという側面も持つ。
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使い方
基本的な仕組みとしては、中古チケットのフリマサイトという理解が分かりやすい。
自分が行けなくなったスポーツ・コンサート・演劇・ライブなどのチケットを第三者に販売(転売)するマッチングサービスだ。
メルカリなど、他のC2Cのフリマサービスと同様に、エスクロー決済(売主と買主の間にプラットフォームが入り、チケットを購入した時点で買主から代金を預かり、売主がチケットを発送し、買主に到着した時点でプラットフォームが売主に代金を支払う仕組み)を導入している。
使うメリットとしては、
- 売主と買主が集約される
- 上記のエスクロー決済による取引の円滑化
- 売主に対して本人確認を行うことで詐欺予防
の3点が挙げられ、この基本的なメリットは他の競合のサイトと同じになる。
購入の仕方
基本的な使い方としては、
- 検索バーからアーティスト・イベント名を検索する
チケストの検索バー - 個別ページから、自分の地域・日程に合わせてチケットを探す
チケストのイベントページ - 欲しいチケットを選び、代金を支払う
チケストの詳細ページ
といったシンプルなものになる。
受け渡し方法が電子チケットの場合、手渡しの場合などは売主と個別のやり取りが必要になるケースがある。
尚、想定される受け渡し方法は次のようなものがある。
- 紙チケット
- 発券済みの場合 : 郵送での受取。
- 未発券の場合 : コンビニ発券を買い手自身が行う。この場合には連絡掲示板で売り手から発券番号を知らせてもらう。
- 電子チケット
- プラットフォームによって譲渡方法が違うので、要確認。
購入手数料
チケストの購入側の手数料は分かりやすい。
チケスト・買い手の手数料
取引手数料 | 5.50%(税込) |
---|---|
決済手数料 | 3.30%(税込) ※1万円以下のチケットは¥330(税込)/枚 |
他と比較すると、最安値では無いが、極端に高い値段設定でも無い。
取引手数料
一律で5.5%(税込)となっている。
決済手数料
1万円以下は一律で330円、それ以上は3.30%(税込)となっており、対応している支払い方法は下記になる。
- カード払い
- VISA
- MASTER
- JCB
- コンビニ払い
- ローソン
- ミニストップ
- ファミリーマート
- セイコーマート
- デイリーヤマザキ
- ATM
- ゆうちょ銀行
- みずほ銀行
- 三井住友銀行
- りそな銀行
- 埼玉りそな銀行
- 千葉銀行
- 三菱UFJ銀行
- 横浜銀行
- 近畿大阪銀行
- 広島銀行
- 福岡銀行
- 親和銀行
- 東和銀行
- 熊本銀行
- 京葉銀行
- 南都銀行
- 足利銀行
- 七十七銀行
- JAバンク
- PayPal
- ネットバンキング
キャンセル
購入者は、決済前まではキャンセル出来るが、決済後にはキャンセル不可になっている。
安心プラス
チケスト独自保障と表記されているが、チケジャムのあんしん補償プレミアムと類似する入場保証サービス。
公演中止と、入場拒否の場合に、チケット代金が返金される。
ここでの「チケット代金」は「チケストでの決済額から各種手数料および利用料を引いた商品代金相当額」となっている点には注意が必要だ。
公演中止の場合には、主催者などから正式に公演中止(払い戻し方法や振替公演の開催有無の内容を含む)が発表された日から3日後以内、
入場拒否の場合には、該当公演の開演時間から3時間以内、
に申請フォームからの申請が必要になる。
手数料は商品価格の11%~33%または1,100円(いずれも税込)となっている。
【ワンポイント】安心プラスはいる?いらない?
結論から書いてしまうと、「入場拒否リスクが高い場合には、購入する価値があるかも」という話になる。
公演中止の保証部分に関しては、そのリスクが何%かという話になるが、詳細な統計は見つからなかったが、せいぜい数%であることが予想されるので、11%の手数料を払うほどの価値にはならないと判断出来る。
となると、入場拒否のリスクが11%を超える場合には、このオプションを購入するメリットが出てくる。
(メリットが出てくると言っているが、実際には手数料は発生してしまう)
最初から、入場時の本人確認を明言しているコンサートチケットを高額で購入する場合には、必要なオプションとなるだろう。
クーポン
以前は、Twitterなどで購入の際に使えるクーポンコードが時折配布されていた。
使い方は、チケットの注文手続きまで進んだ段階で、入力する画面があり、購入金額から割引が適用される。
チケストのクーポン配布事例
リクエスト
出品されていないチケットに関しては、チケットをリクエストからリクエストが可能だ。
販売手数料
販売の際には手数料は無料となっている。
チケスト・売り手の手数料
振込手数料 | ¥550(税込)/件 |
---|
ただ、銀行振り込みで売上を受け取る場合には、1回につき振込手数料550円(税込)が掛かる。全額Amazonギフトコードで受け取るの場合は、振込手数料は発生しない。
送料も出品時に「送料別」を選択した場合には、送料(520円)が売上と一緒に振り込まれる。
この点を加味すると、チケストはかなり販売・出品者寄りの手数料構成になっていると言える。
本人確認
売上を受け取る際には、本人確認が必要になる。チケストでは、電話番号でのSMS認証と本人確認書類のアップロードが必要になる。
SMSが受け取れるSIMカードと本人確認書類が必要になるので、注意が必要だ。特に未成年の方は、本人確認書類自体を持っていない可能性があるので利用前に必要書類を確認して欲しい。
キャンセル料
販売側が取引をキャンセルする場合には、配送完了前後で以下のような2種類のキャンセル料が発生する。
チケスト・売り手のキャンセル料
取引中止手数料 | 売価×10% |
---|---|
違約金 | 売価×30% |
いずれも当該金額が¥1,000に満たない場合は一律¥1,000 |
また、キャンセルする場合には、問い合わせフォームからの連絡が必要になる。
連絡掲示板
チケットの売買が成立した際に、購入者と販売者がやり取り出来るメッセージ機能のこと。
マイページから利用することが出来る。
匿名配送
チケストでは、チケ流のような匿名配送が出来る仕組みはない。
違法販売に対するスタンス
チケットキャンプによる詐欺事件以降、各チケットサイトでも不正転売、違法行為に対する監視を強化している。
はっきりとした手法は不明だがチケストでも売買実績を監視し、本人確認と反社チェックを実施している。
評判・口コミ
チケットストリートのネット上での評判は決して悪くは無い。
メルカリ等のいわゆるフリマアプリが浸透してきたからか、「マーケットプレイス」として考えた時には、運営上問題無いという評価になっていると考えられる。
質問としては、「安全なのか?」「大丈夫なのか?」という情報を集める初期ユーザーが多くいるが、この質問は、
「チケスト自体が大丈夫か」というよりは、「チケストの出品者から買って大丈夫か」という質問であろう。
この点は回答が難しく、
- チケストで詐欺被害にあった。
- トラブルになったが、運営からは当事者同士で解決するように言われた
など、あくまで売買の場を提供するだけなので、トラブルに関して保証されるわけでは無い。
また、他の転売サイトも同様になるが、高額転売に関する批判は多くされている。
※単に高額転売というだけでは犯罪にならないが、チケット不正転売禁止法に違反した場合には違法になる。
運営会社
チケストの最近の動き
2019年8月から、「北海道日本ハムファイターズ」「千葉ロッテマリーンズ」「オリックス・バファローズ」のプロ野球パ・リーグ3球団とスポンサーシップ契約を締結し、3球団の公認リセールパートナーとして「公認リセールサービス」を開始している。
会社概要
- 社名 : チケットストリート株式会社
- 設立 : 2011年8月23日
- 資本金 : 7,040万円
- 住所 : 〒141-0031 東京都品川区西五反田7-22-17 TOCビル6F
- 電話番号 : 050-3171-7442
- 経営陣 :
- 代表取締役社長 西山 圭
- 取締役 山本 翔
- 届出 : 東京都公安委員会 許可番号:302171104982号
設立からの経緯
創業者である西山氏が2019年現在も代表を勤めている。西山氏は、慶應義塾大学を卒業後、1998年サン・マイクロシステムズ株式会社へ入社する。その後、2003年に実弟が代表を務めるアサップネットワーク株式会社へ入社し取締役に。西山氏はスタートアップ専門誌であるThe Bridgeでも言及されているがIT業界では著名なシリアルアントレプレナー。軍曹の愛称で知られ、Twitter(@ashikagunso)のフォロワーも1万人近くいる。
元々チケットストリートは西山氏の取引先が運営していたサービスで、2011年の震災をキッカケに譲渡の話が持ち上がり、同年8月に現在のチケットストリート株式会社が創業される。2014年2月にNBL(日本バスケットボールリーグ)と提携し、公式のマーケットプレイスに。2014年8月には、eBay(注1)と資本業務提携、グリーベンチャーズと合わせて、3億円の資金調達(注2)に成功した。2015年8月には格闘技イベント『BLADE FIGHTING CHAMPIONSHIP 2 “JAPAN CUP 2015 -55kg”』の公式販売を担っている。2016年1月には俳優イ・テソンのファンミーティングの公式先行販売を担う。2020年3月26日から6月25日まで新型コロナウイルス感染症の流行にともない、チケット転売サイトの中では唯一チケット注文の受付を一時停止していた。また再開後も当初チケット販売価格の1.5倍までを基準に販売価格の制限をしている。2020年8月24日に西山圭社長(45)ら社員4名が盗品等処分あっせんの疑いで書類送検される。
注1:eBay社はアメリカでトップシェアのオンラインチケット販売サービス・StubHub(スタブハブ)を2007年に買収していた。その後、2019年11月にはStubHubを競合であるviagogoに約4400億円で売却している。
注2:資金調達の履歴については下記のようになっている。
- 2012年5月 : 1500万円増資(引受先:インキュベイトファンド)
- 2013年3月 : 6000万円増資(引受先:三菱UFJキャピタル、みずほキャピタル)
- 2014年8月 : 3億240万円増資(引受先:eBay、グリーベンチャーズ)
- 2017年8月 : 資本金を1億6710万円、資本準備金の額を1億8120万円減資。それぞれ5,000万円、0円に。
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