チケットキャンプ（チケキャン）とは｜TVCMも放送・ミクシィ元子会社
チケットキャンプ（チケキャン）とは
チケットキャンプは、2018年5月31日に閉鎖した、チケットの二次流通サービス。通称はチケキャン。Web版「TicketCamp」とiOSアプリ版、Androidアプリ版が存在した。2013年4月25日に株式会社フンザがサービススタート。チケットキャンプの正式スタート(有料化したタイミング)が2014年1月。その後、2015年3月19日に株式会社ミクシィが完全子会社化していた。買収金額は約115億円。当時は最もユーザー数が多く、TVCMも放送していた。
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チケットキャンプの代わりになるサイトは？
現在、終了して閉まったチケットキャンプの代わりになる代替のサイトは、チケスト(チケットストリート)、チケ流(チケット流通センター)、チケジャムの3が主な選択肢となる。
各社とも売り方・買い方や出品方法・支払い方法・発送方法・受取方法などはおおよそチケットキャンプと同じような仕組みになっている。多少に使い勝手の違いはあるものの大きな混乱は無いだろう。
後述するような2018年1月にチケットキャンプによる詐欺事件等が発生し、2019年6月にチケット不正転売禁止法の成立で不正転売が違法になった現在においては各サイトでも本人確認等に力を入れた運営を志向している。
実際に、各社ともプロスポーツチーム正規の販売や公式リセールの役割を担うようになっている。
以下、相違点をいくつか挙げていく。
チケットキャンプの手数料の違い
他のチケット転売サイトの手数料は下記に詳しい。
改定前は、売り手・買い手共に5%の手数料だったが、最終的には下記のような手数料構成になっていた。
- 販売手数料（売り手の手数料）
- 取引手数料
- 8,000円以上 : 690円
- 8,001円以下 : 8.64%
- 振込手数料
- 380円
- 取引手数料
- 購入手数料（買い手の手数料）
- 決済システム料
- 10,000円以下 : 324円
- 10,001〜20,000円 : 540円
- 20,001円以上: 3.24%
- 決済システム料
比較して見ると、チケストやチケジャムと比べると高い手数料になっているので、サービス停止の影響でユーザー側が損するということは無さそうだ。
その他の独自サービス
独自サービスがいくつかあった為、これは無くなって困る点かもしれない。
- あんしん補償プラス : 入場拒否の際にチケット代を補填してくれる（チケスト・チケジャムも有り）
- 「ソクハイ」との提携 : 開催間近のチケットでもわざわざ手渡しの必要が無く、提携先のバイク便で送れるサービス
- えむエク : アーティストの開催スケジュールなどがわかるアプリ
業績
以後流通総額については公表されていないが、閉鎖直前の時点では、約100億円程度の月次流通総額があったことが想定される。
参考：決算説明資料
閉鎖までの経緯
商標法違反
株式会社フンザは、2013年7月に、「ライブフリーク」「ジャニーズ通信」、同年9月に「EXILE 通信」、同年10月に「宝塚歌劇倶楽部」とチケットキャンプとは別に複数のメディアを立ち上げていた。
この内、「ジャニーズ通信」と「宝塚歌劇倶楽部」が商標法違反に該当し、捜査当局による強制捜査を2017年12月に受けていた。
参考：株式会社ミクシィ「調査委員会の調査報告書受領および今後の対応につきまして」
チケットキャンプ詐欺事件
上記に続いて、2018年1月には、笹森良元社長による詐欺容疑により、捜査当局による強制捜査を受けている。結果として、元社長および転売業者が書類送検されている。2018年3月には最終的に不起訴処分となっている。
詐欺容疑の内容は、2017年4月にチケットキャンプの利用者が転売目的を隠して、一次流通業者からチケットを購入した行為とされている。転売目的を隠してチケットを購入する行為は、神戸地裁判決において、転売者が詐欺罪により有罪判決を受けている。
参考：株式会社ミクシィ「第三者委員会調査報告書の開示および今後の対応につきまして 」
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